Global Public Chain Assessment Index (CCID) 評価と考察
中国電子情報産業発展(China Center for Information Industry Development 以下、CCID)は2018年6月20日、2度目の仮想通貨の評価「Global Public Chain Assessment Index(国際パブリックチェーン評価インデックス)」が発表されました。
この評価基準は以下になります。
評価基準
- プロジェクトは独自の主要チェーンを保有している
- ノードは自由に作成できる
- ブロック情報が容易に追跡できる(トランザクション履歴を容易に確認できる)
- オープンソースコードを使用
- オープンウェブサイトを使って、プロジェクトチームが互いに接触可能
中国政府は5月初旬に、ブロックチェーン技術の国家基準作りを開始したと発表しました。4月には、政府の会計監査機能を向上する目的で、ブロックチェーン利用を研究中との報告書を公表している。今回はさらに進めて、ブロックチェーン技術開発の国内進展状況を格付けするとともに、世界標準となることを目指している。
中国はブロックチェーンや仮想通貨に対して規制政策を緩め前向けに捉えてきているように感じます。
それでは。今回紹介中国ブロックチェーン会議で発表された仮想通貨の順位になります。
目次
仮想通貨 総合評価ランキング(CCID)
プロジェクト名 | 詳細 | 総合評価 | 総合順位 | ||
---|---|---|---|---|---|
技術 | 応用性 | 革新性 | |||
EOS
|
102.0 | 15.4 | 44.1 | 161.5 | 1
↑(New) |
Ethereum
|
85.2 | 24.9 | 28.3 | 138.4 | 2
↓(-1) |
NEO
|
73.7 | 27.4 | 7.9 | 109.0 | 3
↑(+1) |
Stellar
|
78.1 | 21.2 | 9.0 | 108.3 | 4
↑(+2) |
Lisk
|
66.7 | 20.8 | 18.1 | 105.6 | 5
↓(-2) |
Nebulas
|
73.5 | 21.1 | 10.7 | 105.3 | 6
↑(New) |
Steem
|
86.9 | 7.5 | 10.1 | 104.5 | 7
↓(-5) |
BitShares
|
82.3 | 10.9 | 10.9 | 104.1 | 8
↑(+4) |
Ripple
|
77.1 | 9.4 | 16.4 | 102.9 | 9
↑(+8) |
Qtum
|
59.9 | 24.1 | 16.3 | 100.3 | 10
→(±0) |
Waves
|
63.8 | 19.5 | 16.9 | 100.2 | 11
↑(+4) |
Cardano
|
54.7 | 13.0 | 28.4 | 96.1 | 12
↓(-5) |
Monero
|
67.4 | 12.9 | 15.6 | 95.9 | 13
↓(-4) |
Ark
|
61.3 | 19.9 | 13.8 | 95.0 | 14
↑(+8) |
EthereumClassic
|
69.6 | 12.9 | 12.3 | 94.8 | 15
↑(+1) |
Komodo
|
61.4 | 17.7 | 15.6 | 94.7 | 16
↓(-11) |
Bitcoin
|
41.6 | 14.9 | 35.0 | 91.5 | 17
↑(+4) |
Stratis | 60.1 | 17.5 | 13.5 | 91.1 | 18
↓(-8) |
IOTA
|
70.9 | 13.1 | 6.5 | 90.5 | 19
↓(-12) |
Verge
|
66.2 | 15.7 | 7.1 | 89.0 | 20
↓(-17) |
DASH
|
51.2 | 19.8 | 17.2 | 88.2 | 21
↓(-3) |
Bytecoin
|
70.5 | 13.0 | 3.9 | 87.4 | 22
↓(-2) |
NANO
|
62.7 | 11.3 | 9.3 | 83.3 | 23
↑(+1) |
Litecoin
|
47.7 | 11.0 | 21.7 | 80.4 | 24
↓(-3) |
Siacoin
|
52.5 | 12.5 | 13.6 | 78.6 | 25
↓(-6) |
Hcash
|
61.7 | 9.9 | 0.8 | 77.8 | 26
↑(+1) |
Zcash
|
50.2 | 13.5 | 13.2 | 76.9 | 27
↓(-4) |
Bitcoin Cash
|
42.0 | 16.1 | 10.5 | 68.6 | 28
↓(-3) |
Decred
|
47.5 | 10.8 | 10.0 | 68.3 | 29
↓(-3) |
NEM
|
40.1 | 18.6 | 1.8 | 60.6 | 30
↓(-2) |
EOSが総合力でトップに立つことになりましたが、今回もイーサリアム、ネオは上位になります。プラットフォーム系の仮想通貨が上位を占めていますね。
国内取引所で購入できる仮想通貨は、イーサリアム、リスクが上位に来ていますね。現在国内では、仮想通貨の新規参入の一時停止も行なっており、ますます後退しているように感じますね。
仮想通貨ランキング 各部門評価(CCID)
こちらは、各部門のランキングになります。
個人的には、基本技術と応用性が今後の発展には必要になってくると感じます。
基本技術
1位:EOS
2位:Steem
3位:Ethereum
4位:BitShares
5位:Stellar
応用性
1位:NEO
2位:Steem
3位:Ethereum
4位:Stellar
5位:Nebulas
革新性
1位:EOS
2位:Bitcoin
3位:Cardano
4位:Ethereum
5位:Litecoin
ランキング1位 EOS(イオス)
分散型アプリケーションに特化したプラットフォーム
発行枚数の上限は10億枚です。
分散型アプリケーションを構築するためのプラットフォームであり、企業の間で広く利用されること想定して開発されました。
EOSの特徴としては、送金手数料が無料であるという事です。通常は、送金者がマイナー(承認者)に手数料を払う仕組みになっていますが、このEOSに関しては、トークンを報酬として渡される為、使用者、承認者にとっても美味しい仕組みになっています。また、トランザクションが秒速100万件と驚くべき早さになります。
ただし、 EOSは仮想通貨として支払いとしても使用できず、プラットフォームで使用する事もできない通貨になります。なぜじゃあ、価値が上がっているのか?
仮想通貨の中で技術的に評価が高く、現在使い道は無いものの、これからメリットが大きく出るのでは無いかと先行投資をしている人が多い為でしょう。
企業で言えば証券のような存在では無いでしょうか。
⑴保有しておく事で、以後メリット受給が受けられると考えられる。
⑵企業などで採用されていけば価値が必然的に上がっていく。
と考えられています。
確かに私自身も、技術的な評価は高いと感じますが現在は値段が高騰している感じが否めません。
ランキング2位 Ethereum(イーサリアム)
プラットフォーム王者
中国とは関係のないイーサリアムが2位に入っています。正直1位といっても良いと思います。Dappsも順調に増えており今後使用者が増え普及していくと思います。決済系の仮想通貨が無くなってもイーサリアムなどのプラットフォーム型の仮想通貨は今後残っていくでしょう。その際に、やはりイーサリアムには期待してしまいます。今後、 POSに移行をする予定となっていますがどうなっていくでしょうか。
個人的には将来性に期待している為、定期的に購入している銘柄です。ここ1年間が勝負の年になるでしょう。
ランキング3位 NEO(ネオ)
中国版のイーサリアムのNEO
今回は、中国が行なっているランキングなので上位に入ってくるでしょう。中国は、国の規制が強く他国のさービスを遮断する傾向があります。(グーグルやFacebook)。ですので自国の技術を普及しようとします。
その為、NEOなどのサービスを国が後押ししていくでしょう。その際、人口が大きく普及はあっという間に起きるかもしれません。現在そのNEOもだいぶ値段が落ち着いてきています。イーサリアムと同様にこのNEOに関しては、国の後押しがプロジェクトを発展させていくのでは無いかと思っています。
ランキング5位 LISK(リスク)
また国内で言えば、現在は規制で新規参入ができない状況などがおきていますが、LISKは狙いだと感じます。新規参入者が少ない今、この通貨を今仕込んでおくには美味しいです。
コインチェックでは匿名通貨も廃止になり国内で購入できる通貨は限られてきています。ホワイトリストの仮想通貨の取り扱い銘柄は今後も増えて来ないでしょう。
日本の規制にはウンザリしますが、国内で購入できる仮想通貨が限られている事により、ビットフライヤー新規参入解禁、コインチェック運営再開した際には大きくリターンが取れると思いませんか?
Global Public Chain Assessment Index (CCID) 評価と考察
今回の評価に関しては、技術、汎用性、革新性により評価がなされていますが価格や出来高などは焦点にはされていません。
また、EOS、NEOに関しては中華銘柄になりますので自国の発展に生かしたいと考えているかもしれません。
1回目と比較してもイーサリアムの評価はいずれも高く、今後ICOの規制の流れがどう変わっていくかには、注目したいところです。
プラットフォーム系の仮想通貨が多数出てきましたが、銘柄選別は今後行われるでしょう。デファクトスタンダードを獲得した通貨だけ伸びていく可能性が高い為、特にイーサリアム、ネオには期待したいですね。
今年は、多くの企業が仮想通貨参入を表明していますので、今は一度深呼吸して冷静になって考えてみてください。もちろん、仮想通貨業界自体が衰退し、無くなる可能性もあります。
ただ、私は、仮想通貨が無くなると思いません。正直今のこの業界を楽しんでいるだけかもw
最後まで見てくれてありがとうだわ!
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ごきげんようよ。クリプトおかま(@cryptookama)よ。今回は、中国で行われた仮想通貨の格付けを紹介するわ!